サトゥーです。日本でも不法投棄は問題になっていましたが、異世界でもやっぱり問題の様です。中にはシャレにならない不法投棄もあるようで……。
「で、では、魔人薬の処分を出入りの業者にやらせたと申すのかっ!」
宰相の部下が王立研究所の所長に雷を落とす。田七人参
オレもその横で開いた口が塞がらない気分だ。
翌日の朝から、王立研究所の査察に来た宰相の部下に混ざって、オレはクロの格好で事の経緯を見物していた。
「い、いえ。私どもが処分を任されたのは期限切れの戦意高揚薬のはずでございます。まさか、魔人薬などのような危険薬を外部の者に任せたりなど……」
流れる汗を拭う所長は本当に魔人薬だとは知らなかった雰囲気だ。
一方で、彼の背後に立つ秘書らしき女性の顔色が青い。オレは宰相の部下の注意を秘書に誘導する。
「そこの女、何か知っていそうだな。素直に話すなら、反逆罪までは行かぬように宰相殿に口を利いてやっても良いぞ」
「……は、反逆?! そ、そのような、めっそうもない」
蒼白な顔色で床に膝をつく秘書。
宰相の部下の連れて来ていた審議官による尋問で、所長と秘書から事情を聞きだす事に成功した。
あきれた事に、秘書のミスで「戦意高揚薬」と「魔人薬」の処分手続き書類が入れ違いになっていたらしい。
本来なら酸に混ぜて成分を破壊した後に下水道に流されるはずだったらしいが、「戦意高揚薬」に間違われた為に水に溶かしただけで下水道に捨てられたそうだ。
「――で、ですが、下水に流されたとしても、魔物に変じるほどの摂取量になる事はありえません。『魔人薬』を経口摂取しても、魔物化の症状が出始めるまでには数十度の摂取が必要となります。今回の魔物騒動は別の原因があるのではないかと愚考するのですが……」
「戯言を。――連れて行け」
所長がそう強弁するが、宰相の部下はにべもなく切り捨て、宰相府の衛兵達に命じて二人を連行させてしまった。向こうで尋問の専門家に任せるらしい。
宰相の部下が連れて来ていた下級官吏に実際の処分所を視察するように命じていたので、オレもそれに便乗してついて行く事にした。
「ゴミの処分方法だか? お偉い文官様やお貴族様が気にするようなこっちゃねぇですよ」
「聞かれた事に答えろ」
下級官吏がボロを着た下男を問い詰める。
この男は所員ではなく、実験動物の処分や汚物の処理をする為に下町の貧民街から連れてこられた男達だ。
オレ達は下男に案内されて、投棄場所へと案内された。
そこはのっぺりとしたコンクリートの様な質感の円筒形の部屋だった。
部屋の中央には、床面に直径5メートルほどの円形の穴があり、そのまま垂直に10メートルほど下の水面まで続いている。
「あんまり近寄ると危ねぇです。前にも薬を処分した時に新入りが落っこちてスライムの餌食になりやしたから……」
――スライム?
近くの地下道にはいるが、この直下にはいないようだが。
「あんれぇ? 先客だか? ゴミ捨ててもええだか?」
「文官様、良かですか?」
「後にせよ――」
「待て、構わぬ捨てさせよ」
下級官吏の言葉を遮って、後から入って来た男にゴミを捨てさせる。
……例の魔物の解剖後の屍骸か。
ん? 鼠型魔物の屍骸に後脚が無い。背肉や胸肉もサンプル採取にしては大きく削られているような気がする。
腐臭に顔を顰める下級官吏を横目に、屍骸の投棄を見守る。
魔物の血が水面に落ちると、周辺の地下道にいたスライム達が集まってくる。
「ちょ、ちょっとダンナ!」
焦ったような下男の声を背に、オレは水面まで飛び降りる。水面ギリギリで天駆を発動して、屍骸やスライムに接触しないように注意した。
照明用の光粒で水面を照らす。
スライムの表面に魔物の屍骸にあったような赤い縄状の模様は無かった。その代わりに、黒い虫が付着していた。ここのスライムは腐肉しかエサにしないようだ。
サンプル用に何匹かのスライムから、組織サンプルを試験管に採取する。
これを研究所で調べさせて、魔人薬の残留や影響が残っていないか調べさせれば良いだろう。
ここを引き上げる前に、さっきの事を下男に確認する。
問い詰めてもトボけるか誤魔化すかするだろうから、下級官吏が先に地上に引き上げたのを確認してから尋ねた。
「迷宮都市でも魔物の肉は常食されていたからとやかく言わぬが、腐ると毒素を発生する種類も多い。疫病の元になる事もあるから、注意するのだぞ」
「へい、心得てまさぁ」
やはり、実験動物の屍骸から肉を採取して横流ししていたか。
……何年か前に貧民街で疫病が流行ったそうだが、こいつらの持ち込んだ肉が病原菌の発信地になっていたんじゃないだろうな。
防疫とかのマニュアルを作らせた方が良いかも。
「痛み始めた肉は近所の鼠や野良に食わせてから食べてやす。そいつらが死んだときは浄水施設前の池に捨てておけばスライム共が始末してくれやすから」
王都の外縁部にある浄水施設の方にいるスライムも調査しておいた方が良いかもしれないな。威哥十鞭王
そうだ、肉を持ち出せるなら、処分を頼まれていた薬物も持ち出していそうだ。
マップの検索で王都内に魔人薬が存在しないのは確認済みだが、念の為、保険をかけておくか。
「処分に困った薬品があったら買い取ってやる――」
オレは小声で男にそう告げて、下町にいくつかある宰相の配下の諜報機関員が経営する酒場を教えておく。
これで流出薬品を回収し易くなるだろう。あとは宰相達にお任せだ。
オレは下町の工場経由で浄水場に向かい、ストレージにあった魔物の死体を投棄して集めたスライムの組織を採取する。
後の分析作業は王立研究所の職員に押し付けよう。
蔦の館の設備を使えば調べられると思うが、全部抱え込むのは面倒だもんね。
少し情報を整理しよう。
結局、判った事は――。
一つ、魔人薬の粉末は適正な処理を行わずに下水に流された。
一つ、スライムを媒介にして地下道の生き物に蔓延した可能性がある。
一つ、魔人薬の粉末は「戦意高揚薬」と勘違いされていた。
この薬は麻薬に似た特徴があるので、下町に横流しされた可能性がある。
一つ、貧民街の人間が魔人薬を摂取したかもしれない。
一つ、王都内に魔人薬は存在しない。
こんなものか?
いや、もう一つあった。
一つ、魔物騒動の原因と魔人薬は関係ないのかもしれない。
魔物発生の原因が掴めるかと思ったが、謎が深まってしまった。
都合の良い名探偵が現れて、事件をスパスパと解決してくれないだろうか。
怪盗がいるんだから、名探偵もいてくれても良いのに。
「遅いですわ!」
「失礼、少々所用がございまして」
カリナ嬢が特訓している迎賓館のホールに入るなり、カリナ嬢から叱責を受けてしまった。
この部屋にいるのは、カリナ嬢とメイド達、それからダンスの教師、それからうちの子達だ。
アリサはニナさんの仕事につき合わされているので、ここにはいない。
「カリナ様、集中してくださいませ」
「練習ならサトゥーとします。貴方はそこで見て指導しなさい」
カリナ嬢が教師にそう告げて、こちらに手を伸ばす。
少し頬が紅潮しているが、どこか不貞腐れたような顔だ。
まあ、遅れてきたし、ダンスの相手くらい良いか。
カリナ嬢の練習が終わったら、うちの子達とも踊ろう。
「では、お相手いたします」
オレはカリナ嬢の手を取って教室くらいの広さのホールの中央に向う。
ミーアの弾く舞踏曲に合わせて、カリナ嬢をリードする。
カリナ嬢とダンスを踊ると胸元が幸せすぎて意識が飛びそうになるが、素数や円周率の助けを借りて乗り切った。
相変わらず直線的でシャープな男らしい踊りだ。
だが、ちゃんと努力をしているのか、前に踊った時よりは遥かに上達している。
「頑張りましたね。前よりも上手くなっていますよ」
「――あ、あたりまえです! 聖騎士団の演習見物も我慢しているのですから。本番でも、サ、サトゥーに踊ってもらいますからね!」
――う~ん、本番は無理じゃないかな。
王国会議前夜の舞踏会は、子爵以上の上級貴族が集まる舞踏会と、男爵以下の下級貴族が集まる舞踏会に分かれる。老虎油
そういう規定がある訳では無いが、暗黙の了解としてあまり位の離れた貴族は足を踏み入れない事になっているそうだ。
具体的に言うと、上級貴族側は公爵、侯爵、伯爵、子爵が対象だが、男爵、准男爵までは参加する場合がある。こちらに士爵が参加するのはご法度だ。
下級貴族側は、士爵、准男爵、男爵が対象だが、子爵あたりも参加する事がある。こちらに伯爵以上の貴族が参加する事は無い。
当然ながら、カリナ嬢は伯爵扱いされている領主のムーノ男爵のエスコートで上級貴族達の舞踏会に出席するので、一緒に踊るのは無理だ。
婚約者とかなら話は別だろうが、それこそカリナ嬢と婚約宣言をするようなものなので遠慮したい。
「私は上級貴族の舞踏会に出席できませんから――」
「ダメですわ!」
ヒールのせいで少し高くなった目線から、子供の様な不安そうな声で断りの言葉を遮られた。
――ダメと言われても困るな。
「失礼いたします。カリナ様、お客様がお見えです」
そこにピナが現れて来客を告げた。実に良いタイミングだ。
「応接間でお待ちいただいているので、士爵様とご一緒にいらしてください」
「お客様? お父様にではなく?」
「はい、セーラ様とトルマ・シーメン様のお二方です」
今日の夕方くらいに飛空艇で来るという話だったのに、ずいぶん早く到着したんだな。
確かに二人の青い光点が迎賓館の応接間で光っている。
オレは問題を先送りにして、二人の待つ応接間に向った。
少年発明家
サトゥーです。努力が忌避される昨今ですが、努力による下積み無くして天才的な閃きが形になる事は無いと思うのです。日々の努力は自分を裏切らないと言いますからね。
王都観光の翌朝、クロに変身してポリナの待つ工場へと転移する。
例の発明家に会うためだ。
「ポリナ、相手は来ているか?」
「はい、クロ様」
出迎えに出て来たポリナに案内させて応接間に向かう。
ポリナがあけたドアの向こうに待っていたのは、予想外の相手だった。
「はじめまして! アオイ・ハルカと申します。家名は御座いますが貴族ではありませんのでお間違いなきようにお願い申し上げます」
10歳の少女にしか見えない少年が、歳不相応に丁寧な名乗りを上げる。
アオイはメネア王女の母国が召喚した日本人だ。大倭豊秋津島帝国人と言うべきかもしれないが細かい事は良いだろう。
「はじめましてエチゴヤだ。エチゴヤ商会の会長をしている」
エチゴヤは姿も衣装も交遊欄の名前もクロのままだ。エチゴヤは判り易いクロの偽名として使っている。
「失礼を承知でお伺いいたしますが、越後屋さんは日本の方ですか?」
「貴殿とは違う日本だろうがな」
「やっぱり! 僕以外にも日本人がこちらの世界にきているんですよ!」
興奮するアオイ少年を手で制する。
サトゥーの時と性格が変わっている気がするが、こっちが地なのかもしれない。それにあの時はメネア王女が一緒だったし、日本人なのは否定したからね。麻黄
「落ち着け。まずは商談だ」
「はい! あのライターは自信作なんです――」
アオイ少年が嬉々として苦労話や改良点なんかを語る。
このままいつまでも続きそうだったので、制止して残酷な事実を伝える。
「あのライターは商品として成立せぬ」
「ど、どうしてですか? 機構だって簡単だし、オイルだってごく一般的な物を――」
動揺するアオイ少年に、ポリナと話したライターの問題点を列挙してやる。
それでも食い下がっていたアオイ少年だが、点火棒を見せて説明するとようやく納得してくれた。
「それで、次はどんな物を『発明』するんだい?」
「残念ですが、ライターが売れないなら次はありません。……資金が無いんです」
今回のライターもメネア王女が資金捻出に貸してくれた指輪を質に入れて作った金だったらしい。
シガ王国には融資を頼める銀行も無いからね。
商会や商人ギルドはあるけど、融資してもらった金を返せなかったら奴隷落ちが待っている。
「では、私からの提案だ――」
オレはアオイ少年をエチゴヤ商会の発明家&アドバイザーとして契約し、王都の屋敷内に研究室と研究費を与える提案をした。
さらにダメ押しで金貨1枚の初任給と、メネア王女の指輪を質から出す金を貸与する事を提案した。
こうして、アオイ少年がエチゴヤ商会に参加する事となった。
彼を抱え込んだ理由は幾つかあるが、最大の理由は「神の怒り」を買う様な開発をさせない事にある。
アオイ少年に内密の話だと断ってから、ムクロやヨロイから聞いた話を語り聞かせる。
特に電波塔や汽車は考え付き易い利器なので、先に釘を刺しておいた。自分の資金提供が原因で王都が灰燼に帰すとか、笑えないにもほどがある。
アオイ少年との用事はすんだので、ついでに彼と一緒にいる日本人のユイ・アカサキの近況を聞いてみた。
彼女はメネア王女に付いて行った夜会で、知り合った高貴な身分の男性と婚約したらしい。
向こうがユイに惚れてしまったそうだ。13歳の小娘に惚れるとか、ロリコン男に違いない。
ユイにその気は無かったらしいが、猛烈なアタックに絆されて結婚の約束をしたそうだ。身分違いですぐには結婚できないが、その相手の親類の貴族の養女になって身分を得てから婚約する事になっているそうだ。
今はその親類の貴族の紹介で、礼儀作法を学ぶ教室に真面目に通っているとアオイ少年が感慨深げに語っていた。
「エチゴヤさん、一人紹介したい先生がいるんですけど――」
アオイ少年に案内されたのは、下町の小さな工房が並ぶ界隈だ。通りを幾つか越えるとスラム街があるような場所だ。
「先生! いませんか、先生」
「寝ているのではないか?」
レーダーには室内に人を示す光点がある。
ドアを固定しているのは只の閂のようだったので、「理力の手マジック・ハンド」でするりと開ける。
「開いているぞ」
「あれ? 本当だ――。先生! アオイです。入ります」
アオイ少年が床に散らばった書付けを器用に避けて奥へ入っていく。
床に転がった書付を見て眉を顰める。そこにはオレが作った2重反転ディスク式の空力機関を、別の理論と回路で設計した図面が書いてあった。
「エチゴヤさん、この人がジャハド博士です」
「御高名はかねがね承っております」
「ふん、社交辞令などいらん」
アオイ少年が紹介してくれたのは、瓶底のようなメガネに寝癖のままの白髪の老人だった。人族にしては矮躯な以外は特徴のない外見をしている。
彼は回転狂いと噂の老魔術士で、セーリュー市で彼の作品と著書を見てから一度は会いたいと思っていた人物だ。超強黒倍王
アイテムボックスから彼の著書と魔力コマを取り出して見せ、社交辞令ではない事を伝える。
自分の著書とコマを見て、フンと鼻を鳴らしてオレに返して来たが、その後は覿面に態度が軟化した。
彼は王立学院と王立研究所に籍を置いていたそうだが、門閥貴族出身の研究者の罠に嵌って両方の席を奪われてしまったらしい。
今ではパトロンも無く下町で細々と魔法道具の修理で糊口を凌いでいるそうだ。
ジャハド博士をエチゴヤ商会の研究者として誘ったのだが、色よい返事は返って来なかった。
「ふん、金などどうでも良い。わしを雇いたかったら、新型飛空艇の空力機関でも持ってこい! あの芸術的な二重反転円盤の素晴らしさを間近に見れるのなら、魔王に魂を売ってもいいくらいだ」
「二言はありませんね?」
「無い」
オレは「理力の手マジック・ハンド」で部屋の一角に場所を作り、予備の2重反転ディスク式の空力機関をストレージから出した。アイテムボックスからだとサイズが大きすぎて無理だったのだ。
目玉が飛び出そうなジャハド博士の姿に微笑を返し、雇用契約は成立した。
彼なら、きっと空力機関をもう一段階上の性能に引き上げてくれるだろう。
屋敷の部屋の手配や研究室の準備などの諸々を、新支配人とティファリーザに丸投げした。
新支配人は何が嬉しいのか嬉々として行動を開始する。
淡々と機材手配の書類を作成するティファリーザと対象的だった。
一応、新型の空力機関は国防機密に属するので、ジャハド博士の下宿から一旦回収して新しい研究室に移動してある。
分解手順のマニュアルや大雑把な構成図を渡しておいた。
詳細な設計図はマップのメモ欄にしかないので、こんど書面に書き出すとしよう。
エチゴヤ商会でのヤボ用を済ませ、皆を連れて二箇所目の噴水まで観光に来ていた。
噴水が稼動するまで時間があるので、先に噴水の広場に集まっている大道芸を見て回る事にした。
「うっはっ! 懐い!」
「にょろにょろ~?」
「カバヤキさんなのです!」
音のしない縦笛で篭に入った蛇を操る大道芸を見てアリサがテンション高く喜ぶ。
――懐かしい?
アリサの故郷にはこんな大道芸が流行っていたのかな?
蛇の類を見てポチが蒲焼を連想していた。
さっき昼御飯を食べたばかりなのに、ポチの食欲に衰えはないようだ。
今日の晩御飯はウナ重ならぬ、白角蛇丼でも作るか。
副菜を何にしようか頭を悩ませ始めたオレの耳に、建物が崩れる音と人々の悲鳴が飛び込んできた。
「マスター、二時の方向に魔物を発見。排除行動に出ます。許可を」
コオロギを巨大化したようなレベル30の魔物が、二階建ての建物を突き破って道路に出て来た。
黒い体に蛇がのたうつ様な赤い模様が特徴的だ。
「ナナはアリサ達の護衛に残れ。リザは速やかに魔物を排除しろ。ポチとタマは怪我人を見つけたら回収して来る事。ミーアは治療準備。残りはオレとここで待機だ
」
「イエス、マイマスター」
「承知致しました」
「あい!」
「らじゃなのです!」
皆の行動開始と同時にマップで周辺の再チェックを行う。
直前までオレのレーダーには魔物が映っていなかった。転移か召喚か、いかなる方法で王都の中心街に魔物を呼び出したのか調べる必要がある。
――リザの槍がコオロギの魔物の表面に現れた赤い障壁で一瞬だけ止まる。
そのままコオロギの障壁や装甲を破ってダメージを与えたが、一撃で止めを刺す所までは行かなかった。
大技を発動していないとは言え、レベル30程度の魔物の防御でリザの槍が止まるなんてありえない。
「リザさん! そいつは『魔身付与』って状態に成ってるわ! 聞いた事のない支援バフ系スキルだから、本気技でいっちゃって!」
「承知!」
アリサのアドバイスに従って、リザが魔力を通しただけの状態から魔刃が発生するレベルまで槍に流す魔力量を増やした。ペニス増大耐久カプセル
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