プロポーズ、挨拶、それから……。
夫婦になるということは、結婚式をして、婚姻届を出して、名字が変わって……段階を踏んでいくというのは分かってる。
でも、今まで通りここに暮らしているわけだし、今の今は変わったことといえば、空き部屋を二人の寝室に改装したぐらい――。OB蛋白痩身素(3代)
一体、夫婦になったから変わることってなんだろう?
「それを今聞くのか? 風呂もあがって、ふたりきりの寝室で」
「ひゃっ。聞こえてたの」
この間購入したばかりのベッドに座っていた私のところへ、千賀さんはバスローブ姿のままやってきて、私の隣に腰をおろす。ふわっとさわやかな香りがした。
ああ、そのちら見えな胸板といい相変わらず色っぽさ全開。
私は……というと子供っぽいパジャマで。せめてルームウエアぐらいにすればいいのかな。
「そりゃあ色々改革を考えたよ。これまでの関係を変えていこうってな。でもまさか、今夜おまえから誘われるとは思わなかったな」
獰猛な視線が突き刺さる。
じりじりと迫られてあっという間に手首をがしりと両手で拘束。
「ち、ちがっ……」
素朴な疑問だったのに、ぼすんっとマウントポジションとられちゃいました。
その上、甘ったるい瞳で見つめたりするから困る。
だって千賀さん人が変わったように……なんていうか甘やかし方が半端ないんだもん。それに加えて意地悪っていうか……それに感じちゃう私も私だけど。
「まあ、俺もそのつもりだったけど?」
まだ半端に濡れたままの髪からぽたっと雫が流れて、大袈裟なぐらいビクッとすると、千賀さんは企んだように口の端を曲げた。
「さっきから意識してくれてるんだよな。心の準備はできてたんだろ?」
「で、でも、きょ、今日じゃなくても……」
もちろん、いつかはそういう日が来るんだと思ってたけど。
「こーいうのは、構えてするもんじゃない」
「で、でもっ……下着の上下だってべつに揃ってないし、あ、こんな色気のないパジャマだしっ」
「気にしねぇよ。おまえの身体に触れたい。いまさら初夜まで待って……はさすがに聞いてやれそうにない」
ああ、余計なこと言って刺激しちゃった。
「千賀さん、でも、まって、お、重たいよ……」
もがいていたらくるりと体勢が変わって、千賀さんの上に乗っかってしまった。
「……あ、……」
どうしてそんな欲情した瞳で見るの。私どうしていいか分からなくて目を瞑るしかないじゃん。そしたら私のうなじなんてあっというまに押さえつけられていて。やわらかい唇が重なって、食み合うような口づけは次第に深くなり、その甘い感触にゆったりと浸っていたくなる。
やがて割り入ってきた舌が、慣れない私の舌を捕まえて、やさしく撫でるようにしたり、吸いついたり、時々、上顎をくすぐったりして、口腔内にこんなに感じるところがあるんだって思うぐらいきもちいい。
「藍、もうすこし離れて」
パジャマの上から胸のあたりを触られて、恥ずかしくて千賀さんの顔が見れない。
「少しずつ慣らしていこう。さすがの俺も、お預けくらってばっかりいると、暴走しそうだ」
パジャマのボタンを外され脱がされていく。いちきゅーで買ったブラジャーじゃなくって、もうちょっとお洒落なのにしておけばよかった。
「暴走って、もうとっくにしてたよ……っ」
今だってそう。私の腰の下に腕を回しながら、肩からパジャマを引き抜いて、そしてするすると下のズボンまでおろそうとする。
「あれはまだ序の口だぞ」
顔を強張らせると、千賀さんはぷっと破顔した。
「怖がるなよ。俺がおまえを欲しいって思ってる証拠なんだから」
「……私のこと、欲しい?」
「ああ、欲しいよ。可愛い下着お披露目は……また今度でいい。今は……とにかくおまえに触れたい」
背中のホックを外されて、胸があらわになる。恥ずかしくて胸を隠そうとすると、その手は頭上にあげさせられて、ドキドキと忙しく鼓動を打つ胸の上に千賀さんの硬い胸板が重なる。
「俺に触られるのイヤか?」
私は首を横に振る。
……いやじゃないよ。ただ、ドキドキしすぎてどうにかなりそうなの。その言葉さえうまく出てこない。
無言の返事はキスと引き換えになる。
それからまたゆっくりと唇が交わり、キスの濃度があがっていく。
いくつかキスを重ねたら、いつもそこで終わっていた。千賀さんなりにこの間のこと反省しているみたい。
でも、今夜は違う。キスがどんどん深くなって、千賀さんの手が私の身体のラインを確かめるように背や、腰や、太腿に触れ、それから直接、胸を触った。
「……あっ」
ビクっと震えた私の胸を、千賀さんはやさしく捏ねまわして、濃密なキスをつづける。
千賀さんの熱い手と節張った指で、私の乳房はさっきよりも大きくいやらしく形が変わっていく。
恥ずかしいのと不思議な気持ちで、私は、千賀さんの顔を見つめた。
男の人ってやっぱり胸を触ると気持ちいいの?
分からないけど私は、千賀さんにそうやって触られると気持ちいいよ。
「感じてるのか? ここが勃ってきた」
くにくにと先端を指の腹で押しつぶされる。指と指で挟んで擦られると、くすぐったいより切ない。V26
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「……あ、っ……」
胸を揉まれて、先端を弄られて、舌で舐められて、時々ちゅっと激しく吸われて、気がおかしくなりそうなくらい気持ちよくて、頭の中までとろけだしそうだ。
ここがこんなに敏感な場所だなんて知らなかった。
濡れた舌が、何度も、何度も、私を追いつめてきて。もっとこの先があるとしたら一体どうなってしまうのか、不安と好奇心と不思議な感覚が私を襲う。
「あ、ンっ……」
舌先で頂を転がすように舐められて、時々甘く噛まれたり、激しく吸われたりして戦慄くと、そうされているのとは別のところに、何故かトロリと熱く流れるものを感じていた。
身体の奥が熱い。息があがって、苦しい。
心細くなって、千賀さんの頬に手を伸ばした。その私の指先までも、千賀さんの唇はやさしく食んで、今しがた胸にしていたように舐める。
「んっ……」
ぞくんと震えが走る。舌を舐めながら、おろそかになった胸の尖りを指の腹で擦られて、私の口からはしたない喘ぎが次々に零れた。
「あ、……、っン、……」
どんどん自分が自分じゃなくなりそうになっていくみたいで、やるせなくなる。
「そんな蕩けた瞳して。なぁ、どうされるのが気持ちいい?」
いつになく甘ったるい声。こんな千賀さんは初めて。
「……わかんな……いよ。でも……」
「でも、なんだ? 言えよ」
千賀さんの、その欲情した視線にすら、感じてしまう。
「もっと、して……ほしくなっちゃう……の」
ため息だけが甘くなる。
千賀さんが私を欲しがってくれるのが嬉しくて。
「いやらしいな」
「やら、しくなんか……ないっ」
そうさせてるのは千賀さんなの……。
ぼうっと琥珀色に染められたライトの真下で、私の胸の先端が赤々と濡れてる。千賀さんにそうされてるんだって思ったら、すごく恥ずかしいのに……でも、もっとして欲しいって感じるのは、はしたないことなのかな。
私の身体に残された最後の砦……下着の中に千賀さんの指が入ってくる。茂みの先の粒を探り当て、その先の窪みを上下に擦る。
「ひゃっ……あっ……」
さっき胸の先に感じたものよりも激しい快感が走り、びくりと腰が浮いた。
「いやらしいよ。こんなに濡らして。誰に教わったわけでもないのに」
私のそこ濡れてるの? 千賀さんの指がぬるぬる動いてる。
千賀さんの視線がついとこちらに向けられて、私はどうしていいか分からなかった。
「そ、そうだよ。だから、千賀さんが、教えてくれなきゃ……わかんない」
「今、教えてやるよ。たっぷりこれから色々な」
「で、でも、そんな、擦るのっ……ダメ」
手で押さえようとすると、邪魔だといわんばかりにどけられてしまう。
「なんでダメなんだ。俺を感じてこうなるんだろ。正直なのがおまえのいいところだ」
だってクチュ、とか音が鳴ってるのって、それって……。
「はずかしい、よっ……」
だってそんなところ、自分でも触ったことないし、じっくり見たことないよ。
長い指が柔らかい襞をたしかめるようになぞる。不思議な違和感に腰を浮かすと、千賀さんは私の下着をずるりと脱がせた。
「あ、っ……」
私の膝を立たせて、二つに折るような格好にしたあと、膝を左右に開いて、そこを見下ろす。
「やぁっ……そんなじっくり見ないでっ」
「毛も生えてなかったんだよなぁ、とか」
……信じられないっそういうこと言うっ!?
「いや、バカバカぁっ」
腰を振って足を閉じようとするけれど、千賀さんの力強い手がそうさせてくれない。
「わかったわかった。ごめん、悪かったよ。イイ子だから、見せてくれよ」
「どうして、そんなところ見るの。やだぁ」
「大事な過程なんだよ。ここに俺を迎えてもらうために必要なことなんだ」
さっき指で弄られたところに、れろ、と舌が這い、突起を嬲る。
「ひっぁっ」
腰を浮かせるとぐいと引き寄せられて、熱い舌が濡れそぼった花びらにヌルりと埋まる。
「あっ……やぁっ……」
逃げようとしても逃げられない。
熱く、激しい感覚。焼けつくような、快感。
のけ反るたび、生温かい舌が這って、私をおかしくさせる。
「は、ぁっ……ん、……あっ……」
ベッドの上。はしたなく広げられた私の足。膝のうらをもちあげられたまま、恥ずかしくて拒みたいのに、勝手に力が抜けていくから、どう応戦しようもない。
さっきまでのじゃれ合いは静まり返って、私の口からは聞いたことのない甘い喘ぎが断続的に溢れ、千賀さんの息遣いと舌が動く音が、私の五感をますます刺激して、そこをはしたなく濡らしていた。
「……っ……あっ」
あたたかい舌が、上下左右に余すことなく動くと、頂点に触れたとき電流のような甘い疼きがびりっと走った。
「……ンっ……」
千賀さんがそこに舌を伸ばして舐める度、お腹の奥からじわっと溢れるものを感じて、とてもじっとなんてしていられない。
溢れる蜜をすくった千賀さんの太い指が、割れ目をたしかめてゆっくりと入ってくる。
「ひゃ、あんっ……」
千賀さんの指が、私から溢れる蜜で濡れていた。
「声、我慢するな……聞かせろよ」
「やぁ、……っ」
千賀さんの息が熱い。舌がうねうねと動くたび、疼きをかんじて、千賀さんの指が内襞を擦るたび、はしたないって分かっていても、口をついて出てしまいそうになる。福潤宝
「ふぁっ……あんっ……きもち、……」
「きもちいいか」
私の声を聞いて、ますます千賀さんの舌の動きが激しくなる。先端の尖りから割れ目までの短い距離を上下左右にそうされて、奥から何かが駆け上がってくる。
「で、でもっ……あ、怖いよっ……なんか、わかんないの。何かくるっ……あンっ……あぁっ」
じわじわ甘い痺れの間隔はだんだん緊迫してきていた。
千賀さんの吐息がかかるだけで、先端でぶるぶると今にも弾けそうになっている花芯を、急にじゅっと吸われて、たまらず仰け反る。
「は、……あっ……やだぁっ……それ、しないで」
ダメ、イヤ、と言うそこを、執拗に舐る。千賀さんは私の腰をぐいっと引き寄せて、唇をそこから離さない。滴る中に、別の感覚がずぶりと入ってくる。
「ひゃ……あっ……ン」
千賀さんの長い指先が私の中の柔らかい襞を掻き回すように撫ぜてくる。そして突起を執拗に舐め回した。
「ん、おねが、……まって、……あ、っ……ヘン、なのっ」
「……いいからそのまま感じてろ」
ひく、ひく、と喉にまで震えが走って、全身がざわっと粟立った。
「あぁっ……っ……やぁっ……も、だめぇっ……」
いやいやと暴れる私の手をやさしく握ってくれる千賀さん。でも、あそこへの愛撫はやめてくれない。じわじわ這い上がってくる快感がついに大きく弾けた。
「…ひっ……あああっ!」
腹部が波のようにうねり、頭の中が真っ白に染められ、ビクンビクンと身体が大きく打ち震えた。
――一体、何が起きたんだろう。
私のどこもかしこも張りつめている。耳鳴りはするしなんか靄がかっている。酸欠になった脳内がぼうっとして、息を逃すので精一杯。さっきまでいじられていた快感の粒はまだひどく疼いていて、背に触れるシーツにすら、感じてしまう。
「……っ……はぁっ……あ、……はぁっ」
ようやく千賀さんはそこから離れて、私のすぐ目の前に戻ってきた。
「……こわ、かったよっ」
「ああ、ごめん……。これでも手加減したつもりなんだけどな」
「ちっとも、手加減なんて感じなかったよ」
「あんな可愛い顔が見れるなら、いくら責められてもいい」
困ったように眉を下げて、千賀さんは笑う。
千賀さんの手が、汗でびっしょりの私の髪を撫でてくれる。だけどそのやさしさは、次に起こることの前触れだった。
「少し、待ってろ」
千賀さんはそう言い、ベッドサイドに手を伸ばして、正方形の形のプラスチックの何かを掴んだ。それっていうのは……。
「初めてって痛いん、だよね?」
「さあな。やってみなくちゃ分からないけど、まあ、痛いだろうな」
さくっと言われて、顔面硬直。
その間にも千賀さんは慣れたようにピッと開けて、脈々と昂ぶったそこにゆっくりと装着する。私はその一部始終をじっと見てしまった。
「あんまりじっくり見てるもんじゃねーぞ」
指摘されて顔が熱くなる。
だって、どうしていいか分からないんだもん。
千賀さんは私の腰の下に腕をすっと入れて、抱き起こすと枕の上にクッションを重ね直した。そしてゆっくり脚を開いて、ぴたりと張り付くように狙いを定めた。
さっき愛されたばかりのそこがひくひくと震えてるのが分かる。表面同士が触れたのも。
千賀さんが、私を欲しがってそうなってくれてる、と思うと、嬉しい。でも怖い。
「そんな怯えた顔するなよ。おまえがほしい……。俺を受け入れてくれ」
「……千賀さんの特別になれるんだよね……」
言い聞かせるように身構えていたら、千賀さんの手がやさしく頭を撫でた。
「そんな儀式的なもんじゃない。おまえが俺を好きで、俺がおまえを好きで、そういう自然の中でしたくなるもんなんだよ」
千賀さんの昂ぶった熱が、濡れた秘裂にあてがわれ、私の身体にぎゅっと力が入った。
「私のこと、好き……?」
「あぁ、好きだよ。この間のお預けから、どれだけ我慢してたか……やっとおまえを抱ける」
ぬるぬると先端が動く。
そこに入ってくるの? そんなにおっきいのに、私のあそこに本当に入るの?
「……千賀、さ、……」
怖い。ぎゅうっと目を瞑った。
「無理はしない。痛かったら爪を立ててもいい。しんどかったら蹴り倒せ……」
「できない、よぉっ……」
「じゃあ、俺にしがみついてろ。ゆっくりするから、イイ子だから力だけは抜いてくれ」
「……だって……でも、やっぱり怖いっ」
「藍、触ってみろ」
手を引っ張られて、まだ先端しか入っていない千賀さんのあそこを触らせられた。誇張したそこは、脈々と熱を打っている、もう一つの心臓だ。VIVID XXL
「あ……」
「おまえが好きでこうなってるんだから、ひどいことをするわけがないだろ」
「私を好きで……?」
「ああ、好きで……好きで、どうしようもない」
千賀さんの手が私の顎をあげさせ、うっとりとするような甘いくちづけが重なる。やさしく髪を梳いて、いとおしそうに指を絡める仕草を感じながら、ぐっと中に入ってくる千賀さんの分身を、私はゆっくり受け入れていく。
「―――……っ」
想像していた以上の痛みに身体が強張る。
何か、掴まるものっ……私は必死に手を伸ばして、千賀さんの逞しい腕と、シーツと、クッションと、枕と、たぐり寄せた。
その間にも、今までに感じたことのない、焼けつくような鋭利な痛みと、生理が来る予兆みたいな鈍い痛みと、それらが同時に迫って突き進んでくる。
ひどいことしないって言ったのにうそつき。
「……っ……ぁっ……っ」
「もう少しだけ、辛いだろうが力を抜いてくれ。食いちぎられそうだ」
うそつき、うそつき……痛いよ。
だけど、私だけじゃない、千賀さんも辛いんだ。
千賀さんの眉間にきゅっと皺が寄る。
ゆっくりその先を進める度、千賀さんは、私の頬や肩や胸をやさしく触りながら、中へ侵入してくる。抉じ開けられていく感覚がだんだんと深くなってきて、私は息をついた。
「あと少しだ」
やさしく胸を撫でて、敏感になった乳首を指の腹で撫でながら、もう一方でさっき舐めていた花芯を転がしながら、突き進んだ道を一度戻ってまた挿入して、また抜いて挿れてを繰り返す。
その緩やかな波がだんだん迫ってくると、理由のつけられない切なさが押し寄せ、涙が溢れだしそうになる。
……私の中に、千賀さんがいる……一つになっていくんだ。
千賀さんの唇から吐息が零れて、そのあまりにも色っぽい声にゾクリと戦慄き……、身体全部で、千賀さんを欲していた。
「俺の形を……これから憶えるんだぞ」
千賀さんの、形……その容積は、易々と入るようなものではなく、力を入れないようにしても知らずに強張ってしまう。
「……あっ……っ」
千賀さんが私の中にどんどん入ってくる。痛みとか恐怖心よりも切なさで胸が震えた。
これからは特別になれる。千賀さんのことが欲しい。私の全部をもらって欲しい。
だから……。
「はっ……あ、ぁ……」
背中はさっきよりもぐっしょりと汗を掻いていて、千賀さんの額も汗ばんでいた。密着した肌と肌は燃えるように熱く、もどかしさを埋めるように唇と唇が交わり、半身では無茶にできない分、舌と舌が荒々しく激しく絡まりあう。
その刹那、ズンと奥を突きあげられて、思わず唇を離した。
「ひゃ、あっんっ……」
じわ、と鈍い痛みが広がり、異物感を得たまま、密着した私と千賀さんの距離がそこで止まる。浅い茂みが交わるそこは、融点を迎えていた。挺三天
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