2013年6月25日星期二

末路

その夜、俺は隠れ家に泊まることにした。ちなみにサピールもライドさんも帰ってこなかった。リバーシをしていた子供達は20時にはウトウトとしだして21時前には寝てしまった。フェリアも一緒に奥の部屋で寝ている。入り口のある部屋で俺は一人見張りをしつつ、寝転がって今後の事を考えていた。簡約痩身美体カプセル
 (マオちゃん達を故郷に帰すにはどうしたらいいだろう。誰かに送ってもらうというのは、やはり女子供しかいない以上不安だし、やはり俺が連れて行くか……。しかし王都に依頼達成の報告に行かなきゃいけないし、どうしたものか……。あっ元がここの依頼なんだから別に王都へは報告なんてしなくていいのか? 明日、支部長に聞いてみよう。その時ついでにパトリアへの移動方法なんかも聞いておこう)
  そう考えながら眠りに付いた。翌朝、また4時に目が覚めると隣の部屋を確認し、誰も起きていないことを確認した後、カードを引く。出たカードは

No227C:公開思考 対象は口に出さなくても思っていることが周りに聞こえるようになる。脳に直接届くため口を塞いでも防ぐことはできない。
No251C:思考詠唱 一定時間セットのワードを言わずに考えるだけでカードを起動することができる。
No254C:変身願望 自身のイメージした鎧を纏うことが出来る。起動から24時間効果は持続する。このカードは腕を交差させた状態で変身のワードでも起動することができる。
No271C:定時定点 現在時刻、現在位置をカード【定時転移】で転送するポイント、時間として設定する。すでに設定されている場合は後から登録したポイント、時間に上書きされる。デリートしても上書きされた前回の情報は復元されない。
No283C:効果停止 起動中のカードを停止し、カードの状態に戻す。但し起動完了し、カードが消えている場合は効果を停止できない。

  まさかの変身!? ついに俺も変身ヒーローになれるというのか!! これは熱い! そして自身の正体を隠せるというのはかなり使えるカードだ。他のもかなりいい性能だ。271だけは他のカードとセットで効果を発揮するタイプみたいだからまだ使えないようだけど、今回はみんな使えるカードばかりだ。大当たりだな。そして最後の1枚。これはいい。伯爵にはこいつを使うことにしよう。
  鍋と火をつける魔道具を鞄から取り出し、スープの元と水を入れる。それと同時にスープ用の乾燥した肉や野菜も一緒に入れ火に掛ける。地球に比べれば不便な所でも、やはりよく使うものは便利に進化していくものらしい。ハンターにおいて携帯できる食事というのは、非常に重要な要素なのだろう。魔法を使ったフリーズドライ方式なのだろうか。フリーズドライっていうのをそもそもよく知らないけどそんなものだろうと思っておいた。
  10分程煮込むと辺りにいい臭いが立ちこめてきた。すると扉が開き、子供達が起きてきた。
 「おはようにゃ」「「おはようございます」」
  「ああ、おはよう。よく眠れたようだね。スープできてるよ」
 「ありがとうございます」
  犬耳姉フェリアがお礼を言う。この娘もこの時間まで寝てたんだろうか。まぁ早く起きても特にやること無いしな。みんなにパンを渡して朝食を取る。ちなみにこの部屋には、小さいちゃぶ台のような円形の机があってそこで食べている。食卓を囲って食べる食事は美味しいものだ。あまり時間は経ってないが、おっちゃんの家での食事が懐かしい。
  朝食を終えると俺は街へと向かった。街は朝早いにもかかわらず賑にぎわっていた。俺は伯爵を探しながらギルドへと向かった。慎重に見て回ったが伯爵を見つけることはできなかった。1日飲まず食わず位じゃ死なないし、アレが自殺するタマには到底見えない。まだどこかで寝てるんだろう。俺は一旦伯爵を諦めギルドへと向かった。西班牙蒼蝿水
  ギルドへ着くと知らない受付嬢に支部長へ取り次ぎを頼む。すると今日はすでに支部長は来ているようで、そのまま支部長の部屋へと通された。
 「おお、キッドか。こんな朝早くからどうしたんじゃ?」
 「おはようございます。ライドさんは昨日来ましたか?」
 「ああ、お主の言ったとおり無事だったようじゃ。お主のお陰で大事な職員を失わずに済んだ。心から礼を言わせて貰う」
 「まぁ成り行きと気まぐれですよ。それより伯爵の屋敷の方は調べましたか?」
 「昨日簡単な調査を行おこなって貰ったが……屋敷はそれはもう酷い有様だったようじゃ。暗かったので詳しい調査は今日に持ち越したが、昨日の段階では屋敷に生きている者はいなかったそうじゃ」
  どうやら誰も助からなかったらしい。いや、調査前に逃げ出していた可能性もあるか。生き残りの兵が居たら見つかり次第処分しておこう。
 「へー、怖いこともあるものですねぇ」
 「そうじゃのう。後、王都へは一応連絡しておいたから、すぐに国から調査隊が派遣されるじゃろう」
 「そうですか。ここも平和になるといいですねぇ」
 「そうじゃのう。しかし、伯爵の遺体が見つかったという報告は受けておらん。今日の調査で分かると思うが」
 「無事だといいですねぇ」
  すると支部長はどの口で言っているんだ? という顔をしてこちらを見てきた。
 「なんです?」
 「いや、なんでもない。無事だといいのう」
 「後、ちょっとお聞きしたいことがあるんですが、伯爵にさらわれた亜人の子達を故郷に帰してあげたいんですが、何かいい方法はありませんか?」
 「亜人か……とするとパトリアか?」
 「そうです」
 「なら、馬車で行くしかないのう。飛行艇もパトリアには出ておらんしのう」
 「飛行艇?」
  なんでも魔石の力で空を飛ぶ船があるんだとか。リグザールと王都を結んで定期運行しているようだが、貴族以外はよっぽどの金持ちか高ランクハンターでもなければ乗船するための許可証パスの取得ができないらしい。
  空飛ぶ船とか何それすげえ!? 超乗ってみてえ!! あの子達を送った後、乗る方法を考えてみよう。
 「馬車はパトリアまで定期運行みたいなのがでてるんですか?」
 「でておらんのう。行くなら自前の馬車か商人に乗せて貰うくらいしかないじゃろうが、何分今は情勢が悪いからパトリアに向かう商人は少ないじゃろう」
  やはり公共交通機関のようなものはないか。なら色々と便利そうだから馬車を買うか。
 「そうですか。なら馬車を購入して送ることにします。馬車を買うのに支部長、どこか伝手はありませんか?」
 「馬車か……そういえば知り合いが、試験的に馬車用の荷車を作ったから試験運用してほしいとの話があったな。馬は付いてこないが、それを使えば安く済むと思うぞ。品については儂は見ておらんのでなんともいえんが」
  なんか発明家みたいなのがいるんだろうか。サスペンション付きの馬車とか作ったんかな? 不安だがなんか面白そうだ。やばそうなら断ればいい。
 「それ使ってみます。使えるように話つけて貰えませんか?」
 「分かった、話をつけておく。夕方以降にまた来るといい。しかし、なんの縁もゆかりもない亜人のためになぜそこまでする?」procomil spray
 「誰かを助けるのに理由が必要ですか?」
  ドヤァ! という効果音が聞こえそうな決め顔で俺はそう言った。どうしても一生に一度は言ってみたかった台詞だったので言ってみただけだ。今は反省している。
 「ふう、パトリアの者が皆、お主のような考えなら亜人の迫害なぞ起きないじゃろうに……」
  支部長はため息をついた後、妙に感心したようにそう言った。すみません。本当はその後に「ただし、かわいい女の子に限る」って言葉が入るんです。そう思っていたけどあえて口には出さなかった。
 「後もう一つ聞きたいんですが、私が受けた調査依頼の完了報告は、王都のギルドの方にもしないといけないですか?」
 「こちらのギルドから報告が行っておるから、特に報告に行く必要はない」
  どうやらわざわざ王都へ行く必要は無さそうだ。そのままパトリアに向かう予定だったので助かった。一旦王都に向かうと出発までに一月は余計に掛かりそうだからな。俺は支部長にお礼を言いつつ部屋を後にした。仮眠室に着くとライド一家とアマンテさんが出迎えてくれた。
 「キッドさん! ライドのこと本当にありがとうございました。こうしてみんなで一緒に居られるのも貴方のお陰です」
 「あー焼き鳥のおじちゃんだ!」
 「ちゃんだ!」
  ライドさんの弟と妹には完全に焼き鳥のおじさんということになってしまったようだ。
 「こらっ! すまんな、こいつらにも焼き鳥を買ってくれたんだな。それで旨かったせいか完全にお前のことは焼き鳥で覚えてしまったようだ」
 「別にいいですよ」
  俺は兄妹の頭を撫でながらそう言った。2人供とても気持ちよさそうに目を細めている。
 「もう家に戻られますか?」
 「ああ、今日はアマンテと2人休暇を貰ったんでな。今日はゆっくりと家族4人で過ごすつもりだ。そうだ、一緒に食事でもどうだ? それくらいじゃ全然足りないが、少しくらいお礼をさせてくれ」
 「それがいいわ! この子達も懐いてるようですし」
 「ああ、すみません。今日はまだちょっとやり残した仕事があるんですよ。それにあの子達を放ってはおけませんからね。残念ですが今日は遠慮しておきます」
  ラブラブカップルと一緒に食事とかアウェイにも程があるしな。
 「そうか、それは残念だ。いずれそちらの都合のいいときにご馳走するよ。俺が言うのもなんだがアマンテの料理は絶品なんだ」
 「楽しみにしておきますよ。それじゃ」
  そう言って俺はギルドを後にした。この事件の最後の仕上げ、伯爵の処分をしなければ。俺は街を隈無く探し歩いた。小一時間程探し回った後、ようやく伯爵を見つけることができた。伯爵は俺がいつも買う焼き鳥の屋台の前で倒れていた。ちなみに行きもこの道を通ったのだが、その時はいなかった。臭いに釣られてどこからか移動してきたのだろうか。臭いだけ嗅ぐとか逆にお腹が減る一方だと思うんだが。
  伯爵はたった1日飲まず食わずだっただけで相当まいっているようだ。道のど真ん中にいるし、これならいけそうだ。俺は路地に隠れて伯爵を視界に納めた。WENICKMANペニス増大
 「173デリート」
  カードの効果が切れ、伯爵は周りに認識されるようになった。「きゃああ」という女性の悲鳴が辺りに響き渡った。いきなり裸の男が道端に倒れていたら誰だって驚だろう。しかし、伯爵は弱っているのか反応が弱い。自分のことだと気づいていないのだろうか。その一瞬の隙を突き、俺は今朝取得した最後のカードを使う。
 「257セット」
  すると巨大な蜂が現れ、地面に倒れている伯爵の上に覆い被さり喉に針を刺した。
 「ぐああああああああ!!」
  急なことに伯爵が悲鳴を上げる。それと同時に周りから「魔物だ!」なんて叫び声が聞こえてくる。蜂は喉に刺した後に再度背中に針を突きさした。最初に刺されてから一瞬、伯爵は起きあがってふりほどこうとした用に見えたがすぐに伯爵は動きを止めた。 

No257C:宝石苗床 対象は巨大な寄生蜂に襲われる。対象以外は襲われない。蜂は非常に弱いため、寄生する前に攻撃されると消滅する。蜂は卵を対象の体内に産み付けた後消滅する。幼虫が蛹になるまで苗床となった対象は動くことができず、意識を失うことも死ぬこともできない。蛹から孵ると生まれた蜂は巨大な宝石となる。
  これは地球にいた寄生蜂というやつだ。たしかセナガアナバチとかそんなような名前だった気がする。この蜂はたしかゴキブリを毒でコントロールして生きたまま幼虫の餌にするとかいう、とんでもない蜂だ。寄生されたゴキブリは死ぬこともなく延々と生きたまま幼虫に体内を食われ続けるという。そして幼虫が蛹になるころにようやく死ぬことができる。これほど惨むごい死に方は早々ないだろう。
  伯爵の背中に針を刺した後、蜂は街の住人達が警戒して見守る中、うっすらとそのまま景色にとけ込むように姿を消していった。街の住人が騒然とする中、街を警備しているであろう兵士達がやってきた。一体どこの所属なんだろう? 伯爵の兵は居ないだろうからどこか別の所から派遣されているのか、それとも自警団なのか。
 「魔物はどこだ?」
  兵士がそう尋ねるが、皆一様にそろって「消えてしまった」と答えている。まぁ実際そうだからそれ以外答えようがないんだけど。そして兵士は襲われたとおぼわしき倒れている男を調べる。うつぶせに倒れていた男を仰向けにひっくり返すと誰かが伯爵様じゃないかという声を上げた。それからはもう大変な騒ぎになっていた。自分達の領主である伯爵が、なぜか日中から街のど真ん中で、しかも裸で魔物に襲われるという全く訳が分からない事件が起きたからだ。恐らくこのニュースは瞬く間に町中に広まるだろう。伯爵はまだ生きているが喋れないようで、そのままどこかへ連れて行かれてしまった。
 「忍び寄る死の恐怖に怯えながら、生まれたことを後悔して死んでいけ」
  俺は誰に言う訳でもなく、ぼそっとそう呟いてその場を立ち去った。後は何日か後に一応結果を確認して、それからパトリアに旅立つことにしよう。それまでこの街で依頼を受けるのもいいかもしれないな。とりあえずマオちゃん達を連れてどこかに昼食を食べに行くことにしよう。Xing霸 性霸2000

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